【大阪府】京橋駅近くの雑居ビルで外壁落下事故
平成26年11月30日午後、大阪市都島区の5階建ビルで、バルコニー庇部分の外壁(横6m、縦1.1m)が歩道に落下する事故がありました。
現場は、京橋駅のすぐ南の通りで、飲食店等が並ぶ繁華街の一角。
午後2時という比較的人通りの少ない時間であったため、幸い怪我人などは出なかったようです。
夜の賑わう時間帯であったなら大事故につながったと考えられます。
建物は所有者が住居として使用しており、築36年が経過していました。前面道路に面する正面側の部分に茶色のタイルが貼られており、5階バルコニー庇部分の外壁の一部ではなく、一面はがれ落ちた無残な状態が映像から分かります。
落下前の状況・・・「Google マップ ストリートビュー」より
この建物が定期報告の対象となっていたか、またなっていたとすれば、外壁の打診調査を行い、指摘事項に挙げられていたか気になるところです。
人の通行のある場所での外壁仕上材の落下は、人命に関わる事故になりかねないことが、今回の事故で改めて痛感させられます。
定期報告ではもちろん、やはり日頃から異変がないか意識して建物の管理をする必要があります。落下の前兆となる外壁のクラックや、浮き、雨水の浸入や漏水跡があるはずです。そのような前兆に気づくことができれば、万が一を事前に防ぐことができます。
やはり定期調査などの機会を利用し、点検後に適切な維持管理、改修工事につなげていかなければなりません。
[参照]
NHKニュース